神権の権能
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末日聖徒イエス・キリスト教会は、神権とは、神が人の救いの為にあらゆることを神のみ名によって行うよう、ふさわしい人に授けられた力と権能と定義づけています。神権は、世の始まりから、選ばれた人々に与えられてきました。聖書のすべての預言者や使徒は、この力を持っていました。この力を通して、彼らは主から導きと真理を受け、奇跡を行い、彼らが導く人々の益となる祝福を与えることができます。さらにバプテスマのように人の救いにとって重要な聖なる儀礼や儀式を司ることができます。大まかに言えば、神権とは、天と地、神と人、キリストとその教会の間で、特別な正式なつながりを持つ働く神の力です。
しかし、神の戒めに不従順であったため、神権が地上の人々から失われた時期が歴史上存在しました。不従順な人々は、真理を拒絶し、背いたため、神のみ業を理解する力が著しく低下した状態のままになりました。この状態は背教として知られています。この最悪の状態は、歴史上、背教と呼ばれており、この出来事は、イエス・キリストの教会の管理は、使徒の手に残され、使徒たちとその他多くの忠実な信徒たちが迫害され殺された後に起こりました。このため、キリストの教会の純粋な教えは、神の教えから遠ざかり、聖なる権威や権能を持たない新しい宗教組織が作られました。こうしてキリストの教えを受けていたヨーロッパ社会では、歴史上しばしば「暗黒時代」と呼ばれる霊的、知的に無知な時代に突入しました。
背教の起こったそれぞれの時代は、神の教えと権能を地上に回復が取って代わりました。ジョセフ・スミスは、私たちの時代にイエス・キリストの教会と神権を回復するために、 預言者として神から選ばれた人でした。1829年にジョセフ・スミスは、復活して天使として訪れたバプテスマのヨハネの手によって、神権の一部を受けました。後にジョセフは、復活した古代のイエス・キリストの使徒、ペテロ、ヤコブ、ヨハネから、完全な神権を授かりました。このように、イエス・キリストは、ご自分の神権を使徒たちに、そして使徒たちが後にジョセフ・スミスに授け、彼もこれと同様に他のイエス・キリストに忠実な人々に授けました。こうして、末日聖徒イエスキリスト教会の中では、すべてのふさわしい男性会員に、キリストとその使徒たちから途切れることなく神権が現在も受け継がれています。
現代の主の教会では、神権は幾つかの職、或いは段階から構成されています。最初の段階は、アロン神権と呼ばれ、旧約聖書のアロンにちなんでいます。この神権を受ける人は、執事、教師、祭司、ビショップ(監督)の職の順に進んでいきます。神の権能は、メルケゼデク神権を授けられることで完うされ、この神権には長老、大祭司、七十人、使徒の職があります。これらのさまざまの職を受けることで、神権者は、神権者としての義務を増し加えられ、その秩序に従って他の人々に奉仕することで個人の成長と発達を促されます。
神権の義務の一つは、末日聖徒が聖餐の祝福と呼ぶ、キリストの体と血を象徴するパンと水を聖める儀式を行うことです。定期的に聖餐をいただくことは、イエスとイエスに従う信徒たちの間が互いに忠実であることの特別の聖約を交わすことで、キリストのみ名を受け、その戒めち忠実であるよう努力する限り、聖霊の助けを受けて、清められ、導きを受けることができます。その他の神権の義務には、水に沈めるバプテスマを施すこと、聖霊の賜物を授けることが含まれ、永遠の結婚といったさらに特別な儀式や儀礼を神殿の中で執行すること、貧しい人々のために献金を集めることなど、その他多くの特別な責任や奉仕の行いが含まれます。神権者は、彼の家族や他の人々が、病気を癒したり、心の平安や強さを増し加え、主からの導きを受けるといった祝福を授けることもできます。神権は、人がイエス・キリストを信じて、神からの賜物や祝福を受けたいと望む限り、この地上の神の子供たちの心に触れ、人のすくいのために導きを与えるよう計られた、神からの特別な賜物です。
- 「家庭と教会における神権の権能」、ダリン・H・オークス、リアホナ2007年11月号24ページ参照
