神々
提供: MormonWiki
従来、キリスト教を一神教として定義付けてきた宗教観を持つ人々から見ると、末日聖徒イエス・キリスト教会(通称モルモンと言及されることがある)は、「神々」を信じていると、その教義を批判する人があります。それは、全知全能の神を最高唯一の神として崇めているからです。モルモンもこれと同様、全知全能の父なる神を神会の最高の神として礼拝しており、この観点に同意こそすれ、何ら誤りは認めていません。しかし、「唯一」の神を信じながら、「神々」という教義を持つモルモンに対する批判は、まっとうのように思えます。この議論を正確に把握するには、「神々」とは実際にはどういう意味なのかを正確に理解する必要があります。さらに「神々」の教義を理解する前提として、モルモンが、神たるものは、人類が完璧に成熟した状態を指しているという教義を信じていることを理解しなければなりません。
一方、モルモンも含めて、すべてのクリスチャンは、キリストは、天の高みに上げられた人々に「彼の持つすべて」をお与えになることを信じています。キリストの持っておられるすべてを受け継ぐ人々は、また彼の聖なる属性をも受け継ぎます。ですから、モルモンが父なる神を彼らの神(父なる神、またはエロヒム)として受け入れていないとモルモンを非難することは早計です。なぜなら、モルモンは、この最高の神は常に彼らの父であり神であると信じており、最高神を父なる神として受け入れ理解しているからです。父なる神の重要さは、決して薄れることはありません。末日聖徒は、父なる神は、神会を構成しておられる他のお二方の神々であるイエス・キリストと聖霊の頭であり、これらお二方の神々を卓越する最高神であられ、たとえ人類が神たるものの状態に成熟し完成されても、常に人類を卓越するお方であると信じています。
恐らく、これらの関係を私たちのこの世の家族と比較してみれば、さらに簡単に理解することができます。私たちそれぞれ地上に生まれた人は、父親を持っています。子供であるその人に何が起こっても、その人が成長して父親になっても、その人の父親は、父親であることに何ら変わりはありません。この事実は、不変であるばかりでなく、むしろ絶対に変えることはできません。その人が成人し一人前になったときでさえ、彼の父親が尊敬に値する人ならば、その人は父親を敬い尊びます。ですから、その人は、父親の言葉に耳を傾け、父親がその人に与える正しい提案や忠告を受け入れます。これと同時に末日聖徒は、父親と私たちのこのような関係が永遠に続くものであると信じています。
この地上での父と子の関わりと同様に、モルモンは、 永遠の神が、常に私たちの父であることを信じています。この教義をさらに詳しく説明すると、父なる神もかつては、ある地上に生を受けた人間の男性であって、義の原則に従うことによって、昇栄を得て、完全な、栄光を受けた神の状態を達したと信じています。また復活によって、神ご自身が持っておられる触れることのできる不死不滅で、朽ちることのない骨肉の体を受けられました。神と顔と顔を合わせて語る機会にあずかったわずかの預言者を除き、地上の人々にとって、神が完全な復活体を持っておられるという事実を知る機会は極稀なことです。しかし、そうであっても、神の体は目で見、触れることのできる骨肉の体をお持ちになっていることは、聖典に書かれている預言者の言葉から明らかです。人が目で見て、手で触れることが極稀な理由の一つは、神の栄光は、あまりにも偉大で輝かしい為に、先ず、神の御前に耐えるには、身を変えられなければ、肉体は滅びてしまうからです。モーセの言葉が高価な真珠に書かれています。:
- だが今、わたしは自分の目で神を見た。しかし、わたしの肉体の目であなく、霊の目で見た。肉体の目では見られなかったであろう。神の御前では枯れて死んでしまっていたはずだ。しかし、神の栄光がわたしのうえにあり、わたしは神の御前に変貌したので、神の御顔を見た。(モーセ書1:11)
「父」という称号は、文字通りの事実として理解されるべきものであると、モルモンは信じています。すなわち、父なる神は、イエス・キリストを含みすべての人の霊の父です。同時に文字通りキリストの肉体の父でおられ、このためイエス・キリストは、「神の独り子」と呼ばれるていることを信じています。ですから、神を父なる神としてあがめ、人は皆、神の霊の子供ですから、兄弟姉妹であると信じているのです。この概念は、主が天の御父に捧げられた「天にいますわれらの父よ」(マタイ6:9)という主の祈りの中にに明らかに反映されています。キリストは生涯を通じて、この原則を明瞭に教えられました。キリストは復活されたときに、「わたしの兄弟たちの所に行って、『わたしは、わたしの父またあなたがたの父であって、わたしの神またあなたがたの神であられるかたのみもとへ上って行く』と、彼らに伝えなさい。」(ヨハネ20:17)と述べられました。
末日聖徒イエス・キリスト教会の会員にとって、父なる神が全知全能で、完全な愛を持っておられることを信じることは、重要なことです。高価な真珠に書かれているように、主はモーセにご自身を現され、主の持っておられる広大な力を説明されました。:
- そこで、モーセは神に呼び求めて言った。「どうぞわたしにお話ください。これらのものはどうしてこうなのですか。そして、あなたはこれらのものを何によってお造りになったのですか。」
- 見よ、主の栄光がモーセの上にあったので、モーセは神の前に立ち、顔と顔を合わせて神と語った。そして、主なる神はモーセに言われた。「わたし自身に目的があってこれらのものを造った。ここに知恵があり、それはわたしの内にある。」
- わたしの力の言葉によって、わたしはこれらのものを創造した。わたしの力の言葉とは、恵みと真理に満ちている独り子のことである。
- 無数の世界を、わたしは創造した。また、わたし自身に目的があってこれらを創造した。子とは、わたしの独り子のことである。 (モーセ書 1:30-33)
