真鍮版
出典: MormonWiki
真鍮版は、古代の聖典が刻まれている金属版で、多くの真鍮版の内容は、預言者リーハイとその家族が約束の地、アメリカ大陸に携えて行った旧約聖書からの書に一致します。
これらの真鍮版は、エルサレムの教会指導者で長老であったラバンが所有していたものでした。ニーファイは、「ラバンもまたヨセフの子孫であったので、ラバンとその先祖がこの記録を書き記しておいたのである。」と説明しています(1ニーファイ5:16)。バビロン捕囚の前にユダに警告を発した預言者として、リーハイは彼の家族を連れて荒れ野に逃げるよう主から警告を受けました。一旦、荒れ野に逃げ込んだ後、リーハイの息子はこの真鍮版を得るためにエルサレムに戻るよう戒められました。
- 「真鍮版の起源に関する情報は少ないが、モルモン書は、その版の内容については極めて詳細にわたって伝えている。ニーファイによると、真鍮版には、モーセ書、モーセの律法(1ニーファイ4:15-16、1ニーファイ5:11)を含んでおり、ニーファイ人と旧世界との文化的実践と信条の上での親しい関係が明らかにされている。また真鍮版には、古代のヨセフから出たリーハイの先祖の系譜(1ニーファイ5:14)、リーハイの移民団が家系の上でアブラハム、イサク、ヤコブに繋がっており、族長の聖約、即ち新大陸で“先祖に与えられた約束”(教義と聖約2:2、ジョセフ・スミス---歴史1:39)が含まれている。さらに真鍮版は、そのほんのわずかの末裔がモルモン書の中にでてくるだけだが、旧約聖書の人物や出来事を聖書よりもさらに詳しい内容を提供している(1ニーファイ5:12-13、1ニーファイ13:23)。」[1]
- これらの末裔の中には、聖書には出てこないゼノス、ゼノク、ニーアム、エザイアスの4人の預言者の教えがある。:「アブラハムの時代以降」(ヒラマン8:19)に住んでいたという事実以外、これらの預言者についは私達はほとんど何も知りません。ニーファイ人の指導者によって彼らの言葉や働きが引用されたり、ほのめかされたりしているので、私たちはこれらの人物の存在を知っている。
リーハイとその家族は、この真鍮版を携えて「約束の地」であるアメリカ大陸に移住しました。
- ベンジャミン王は、真鍮版に刻まれた記録について息子たちに教え、「これらの記録とこれらのいましてが載っているこの版がなかったならば、わたしたちは今でも神の奥義を知らずに無知のままでいたに違いない。あなたがたは、このことを思えていておいてほしい。」と説明した(モーサヤ1:3)。
ベンジャミン王の父、モーサヤ王(モーサヤ一世)が、同じくエルサレムからアメリカ大陸に移住したミュレクの民を発見した時、ミュレク人の言語はなまってしまって、神のみ言葉を持っていませんでした。
アルマ(息子)も同じくその息子ヒラマンに、「見よ、これらの記録はこの民に多くのことを思い出させ、また多くの人に彼らの行いが誤っていることを納得させ、神について知らせて彼らが救われるようにしてきたからである。」と説明しています。(アルマ37:8)
- 真鍮版には、聖書に含まれていない「エジプトに売られたヨセフ」の記録が入っています。
リーハイが晩年、その息子ヨセフに語りかけ祝福を与えた時、リーハイは主がエジプトのジョセフと交わした「主なる神がイスラエルの家のために、ヨセフの腰から出た者の中から一本の義にかなった枝を起こされるという、主の約束を受け、その枝というのはメシヤではなく、折り取られる一本の枝のことである。この枝は、折り取られるにもかかわらず、主の聖約の中で思い起こされる。」という聖約を含む多くの聖約を思い起こしています(2ニーファイ3:5)。
- またリーハイは、ヨセフの末が書く記録、末日において記録を翻訳する偉大なヨセフ(ジョセフ・スミス)、モーセについてもヨセフの預言の多くを引用しています。リーハイの末裔についての預言は、福音の回復とモルモン書の翻訳にいたるまで事柄に関したものです。「見よ、ヨセフは自分のすべての子孫について預言した。そして、彼の書き記した預言に勝るものは少ない。彼はわたしたちと、わたしたちの将来の子孫について預言した。その預言は真鍮の版に書き記されている。」(2ニーファイ4:2)
旧約聖書のキリストに関する預言は、しばしば明瞭ではないのに対して、真鍮版の預言者らは、イエス・キリストの来臨と彼の伝道の詳細については大胆に証しています。これらの記録は、救い主の弟子達への言葉のはっきりした証拠です。「わたしが以前あなたがたと一緒にいた時分に話して聞かせた言葉は、こうであった。すなわち、モーセの律法と預言書と詩篇とに、わたしについて書いてあることは、必ずことごとく成就する」(ルカ24:44、同24:25-27、教義と聖約20:6-26)[1]
