新約聖書
出典: MormonWiki
末日聖徒イエス・キリスト教会は、英語圏内では教会の正式な聖書として英文欽定訳聖書(1604年に英国ジェームズ1世の命令で翻訳編纂された)を使用しています。日本では日本聖書協会が聖書の版権を持っており、口語訳が教会出版物の引用に使用されています。
新約聖書は、イエス・キリストの生涯の出来事とキリストの選ばれた使徒の教えと証が書かれた古代の記録(原文はギリシャ語で書かれていた)を収録したものです。その内容は五つに区分することができます。:
- 四福音書(マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネ)
- 使徒行伝
- 使徒パウロの書簡(ローマ人への手紙からヘブル人への手紙)
- その他の書簡 (ヤコブへの手紙からユダの手紙)
- 黙示録
四福音書は、イエス・キリストの生涯とその教えが収録されており、それぞれの記述は異なった集団の人々によって書かれたものです。マタイの記述は、キリストは旧約聖書で預言されたメシヤであることをユダヤ人に示すために書かれました。マタイはもっともユダヤの聖典に精通しており、キリストが旧約の預言をどのように成就なさったかを容易に理解でき、それを解説しています。マルコの記述は、恐らくペテロの指導の下に異邦人(ユダヤ人以外の民族)に向けて書かれたもので、キリストが神の御子であり、神権の力を持っておられたことを示すために書かれたものです。マルコはキリストの行いに強調を置き、ユダヤ人の生活に精通していない人々にとっては重要となる背景や文化的な説明を頻繁にしています。ルカは文学的であり、キリストの一生を最初から最後まで記述しています。ルカの強調点は、キリストがユダヤ人と異邦人の両方を含む全世界の救い主であることを示すことにあります。ヨハネの記録は、既に基本的な情報に精通していたキリストの教会員に送られたものです。ヨハネの目的は、キリストの働き、奇跡、キリストがまことに神の御子であるという教えを明確に示すことです。
使徒行伝はルカによって書かれた福音の続きで、教会初期の歴史とキリストの伝道後の使徒達の記録です。特に使徒パウロの教えと布教の働きの様子を追っています。様々の地域の教会員に送ったと思われるパウロの多くの書簡のうち、14件が新約聖書に収められています。これらの書簡は、教義的問題に併せ、教会の運営の仕方に関する規則を教えています。一般的な書簡は、その他の使徒らが早期のキリスト教会員に与えた詳細にわたる指導が書かれています。新約聖書の最後に収められている書は、使徒ヨハネによって記録された黙示録です。この書にはキリストの教会の回復、末日、キリストの再降臨についての預言が含まれています。
