教義と聖約
出典: MormonWiki
預言者ジョセフ・スミスはモルモン書の翻訳だけでなく、神から授けられた啓示の編纂も行いました。これらのほとんどの啓示は、末日聖徒イエス・キリスト教会の標準聖典の教義と聖約 と高価な真珠に収録されています。
教義と聖約の主な目的は、キリストの王国と一致調和した組織として末日聖徒イエス・キリスト教会がどのように組織され、導かれるべきかについて、その会員と指導者らを指導することにあります。また多くの重要な教義も含まれています。ほとんどの啓示は預言者ジョセフ・スミスに授けられたものです(合計138章の内、133章)。その他残りの章は公式宣言二件を含み、同教会の他の指導者が啓示を授かり記録したものです。
教義と聖約のほとんどの章は、それぞれ特定の歴史的背景があり、特別な祈りに対する答えとして受けたものです。多数の章は、特定の会員の神の御心を知るため請願した結果として授けられたものですが、その言葉は特定の個人や場合だけでなく、普遍的に活用することができ、そのため教義と聖約は今日の私達にとっても適切に応用することができます。
末日聖徒イエス・キリスト教会の会員はこれらの啓示を「主の心となり、主の思いとなり、主の言葉となり、主の声となり、救いを得させる神の力となる。」と評価されています。(教義と聖約68:4)
しかし、ジョセフ・スミスが授かったすべての啓示が教義と聖約の中に収録されているのではなく、末日聖徒イエス・キリストの「教会歴史」にもその幾らかが納められていることを承知しておかなければなりません。
教義と聖約にどの啓示を収録する必要があるかについての決定は、末日聖徒イエス・キリスト教会の大管長会と十二使徒定員会が行います。
末日聖徒にとって教義と聖約は、主イエス・キリストの声であり、モルモン書の教えが神の教えであることを確認し、新しい福音の原則を示し、さらにその内容に詳細に亘る説明を与え、キリストの教会組織についてさらに導きを与える強力な聖典です。また人類個人個人と諸国民に対して、もし悔い改めないならばその行く末に滅びが待っていることを警告しています。
教義と聖約の歴史
ジョセフ・スミスは、福音の原則と末日聖徒イエス・キリスト教会がどのように運営されるべきかについての主からの指導に関する多数の啓示を授かりました。そしてジョセフはこれらの啓示をしばしば教会の大会で発表しました。またジョセフは末日聖徒の宣教師やその他教会の指導者に教義と聖約の書き写しを与えましたが、会員全体の手に行き渡るには、一層の努力が必要でした。
この普及問題を解決するために、ウィリアム・W・フェルプスがミズーリ州で印刷機を設置しました。1831年11月、多くの会合や大会でこれら授けられた啓示の印刷に関して話し合われました。ジョセフが受けた啓示は、この時点迄には60件に至っていました。そこで一冊の本としてこれらの啓示を編纂出版し、一万部の発行が決定されましたが、結局三千部に限定されました。出版に当たりその題名を「戒めの書」と定め、現在第一章として収録されている啓示をこの本の序文として掲載することになりました。(尚、1835年に本書がオハイオ州カートランドで内容が拡大された時、「教義と聖約」と改題されました。)
付録が付け加えられ、ジョセフは啓示の原稿を綿密に調査し、どんな誤りにも訂正を施しました。ジョン・ホイットマーとオリバー・カウドリはミズーリ州へ原稿を出版所に届ける責務を受け、1831年11月20日にカートランドを立ち、翌1832年1月5日にミズーリ州インデペンデンスに到着しました。同年6月、ウィリアム・W・フェルプスは、写植にかかりました。こうして1833年に仕上がった第一版には、65章が含まれました。第一版発行後、現在の図書形態に至るまでは、その他の授けられた啓示と早期の資料の幾つかは削除されていました。
教義と聖約の全啓示の三分の一近くは、1831年8月から1834年4月の間に授けられたものです。ジョセフ・スミスは、「戒めの書」に収録された啓示は、「この末日における教会の基礎である。」と述べました。
教義と聖約を解説する序文には、「この書に収められている啓示のほとんどは、末日聖徒イエス・キリスト教会の最初の預言者であり大管長であるジョセフ・スミスを通して与えられたものである。そのほかの啓示は、彼の継承者として大管長の職に就いた人々を通して発表された(教義と聖約第135、136、138章の前書きと、公式の宣言1、2を参照。)」と書かれています。
標準聖典の一つとして、教義と聖約はほかの聖典とは趣きを異にし、古代の記録の翻訳ではありません。その起源は近代にあり、この時代に神の聖なる業を回復し、地上に神の王国を設立するために、選ばれた預言者らを通して神から与えられたものだからです。
これらの啓示は、神会の属性、創造|人の起源、サタンの実在、死すべき生涯|人生の目的、悔い改めの必要性、聖なる御霊の働き、救いに関する儀式の必要性、地球の行く末、復活と最後の裁きに続く人の将来の状態、日の栄えの結婚|婚姻関係が永遠に続くこと、家族の永遠性といった福音の教義に関係しています。さらに教義と聖約は、ビショップの役割|ビショップ、大管長会、十二使徒定員会、七十人の召し、ならびにその他の管理の職と定員会の設置に伴う教会の管理組織を明らかにしています。
最後に、教義と聖約は、イエスは贖い主|救い主|キリストであること、キリストが自らその教会を治めておられること、そして古代と同じように現代においても、その選ばれた僕たちに語りかけておられることの証です。
教義と聖約の章
教義と聖約は、付番された章に分かれており、章と書かれた日付と場所は以下の通りです。
