大背教
出典: MormonWiki
聖典に記された預言者や使徒の言葉と歴史を見ると、イエス・キリストの地上での生涯の後、早期キリスト教徒の共同体内部で起こったさまざまなキリストの教えに対する反抗が原因し、十二使徒が導いていた原始キリスト教会は崩壊し、それに取って代わり完全ではない部分的な真理を教える多くの教派が発生したというモルモニズムの見解が明らかになります。中でも重要な点は、この「背教」(テサロニケ第二の手紙2:3)の結果、 神権と呼ぶ神の権能が喪失されてしまったことです。神からの正当な権能なしでは人は、教会の儀式を行うことはできません。
イエスが伝道されていた時、ご自分の教会を組織されました。イエスは、十二使徒を召され、イエスの御名によって御業を行い、福音を教える権能を彼らに与えられました。ルカによる福音書6:12-16は、「このころ、イエスは祈るために山へ行き、夜を徹して神に祈られた。夜が明けると、弟子たちを呼び寄せ、その中から十二人を選び出し、これに使徒という名をお与えになった。すなわち、ペテロとも呼ばれたシモンとその兄弟アンデレ、ヤコブとヨハネ、ピリポとバルトロマイ、マタイ、トマス、アルファイの子ヤコブ、熱心党と呼ばれたシモン、ヤコブの子ユダ、それに後に裏切り者となったイスカリオテのユダである。」と述べています。神権とは祭司の集まりを指しているのではなく、神の御名によって行動する権能であることを理解しておくことは重要なことです。
イエスが十字架に掛けられた後、イエスが任命された使徒と預言者は、教会と福音について引き続き啓示を受けました。彼らはこれらの事柄を聖典として記録し、人々に教えました。さらに使徒と預言者は、福音を教えるために異なる土地へ赴きましたが、拒絶されたばかりでなく、キリスト教会の会員さえも福音の教えから背教し始めました。新約聖書は初期の使徒らの多くの霊感に満ちた教えを記録していると同時に、早期のキリスト教会が直面した困難や問題も記しています。特に使徒パウロの書簡は、教会内部の人々が誤った教義を教えたり、権力を不当に奪ったり、他の人を神の道から外れさせようとする人々があったことについての多くの事柄が記録されています。またパウロは、不当に使徒の名前を使って偽りの手紙を回したりする人々がいたことにも触れています。
多数の使徒や義しい会員が邪悪な人々によって殺され、その結果、キリスト教会にあった神権は地上から失われました。その後、ローマ帝国によってクリスチャンと呼ばれた人々への迫害が紀元一世紀頃に始まりました。個人の生活で霊感を受け続ける人々はいたものの、教会組織の為に啓示を受ける使徒がいなくなった為、啓示はもはや受けるすべがなくなりました。こうして啓示や神からの理解力を受けることができなくなったので、聖典とキリストの教えを解釈するために、人は自分の知恵に頼り始めました。結局、神とイエスとその教会について多くの混乱と誤った考えがはびこっていきました。
こうしてばらばらになったキリストの教会が残り、このような集団はしばしば非キリスト教徒の習慣や他の宗教の習慣との混乱の道を辿り続けます。地上には完全な真理が最早なくなり、世界は大背教に陥ったのです。Apostasy(背教)という言葉は、ギリシャ語に由来するもので、「反抗」という意味を持っています。人々を導く預言者なしに、人は自分の知恵だけに頼るという、在るがままの状態に任されました。これは神とキリストが人類を完全に無視されていたというのではありません。背教の暗闇の中でも神は、その御心によってある人をある場所や考え方へと導かれた時がありました。その数々の例の一つとして、末日聖徒イエス・キリスト教会の会員は、クリストファー・コロンブスは神の御霊によってアメリカ大陸に導かれ、アメリカ大陸の発見は神の計画を助ける手段になったということを信じています。つまりコロンブスが発見した新大陸は、その新世界という土壌であらゆる宗教に対する寛容さを備えた枠組みの中で、新しい政府が成立する場所を提供しました。
時代を貫いて宗教改革者やその他の宗教的指導者はこの変化について注釈しています。
背教の後、必須の出来事である回復は、ジョセフ・スミスを通して起こりました。1829年の春、モルモン書を翻訳していた ジョセフ・スミスとオリバー・カウドリは、神の御名によって行動する権能を回復するための天のみ使いの訪れを受けました。1830年にキリストの教会は、末日聖徒イエス・キリスト教会として正式に組織され、背教の暗闇が終わりました。こうして神の御名によって行動する権能が回復されたのです。現在地上に再び神権を持つ使徒がおり、啓示と神権の権能を通してキリストの教会を導く預言者が存在します。
外部のリンク
- 神権[1]
- 神権の権能の回復[2]
- Priesthood
- FAIR LDS contains many articles on different aspects of the Great Apostasy.
- references for Apostasy of the early Christian Church
- Restoration
