回復
出典: MormonWiki
私達は神の子供ですから、神は私達のことを愛しておられます。ですから私達を罪と死から贖うために、神の御子イエス・キリストを地上に送られました。私達がこの人生で喜びを得て、神の御許に帰って共に住むことができるように、神はその預言者を通して、神の教えと戒めを私達に与えられました。神の御子の賜物、教え、戒めなどはこれらすべてを含んで、末日聖徒が救いの計画、贖いの計画または幸福の計画と呼んでいるものです。
アダムの神権時代
アダムは最初の預言者で、神はアダムにイエス・キリストを通してすべての人類は福音の律法と儀式に従順であるならば救われるだろうと教えられました。また神はアダムに神権、即ち神のみ名によって行動する権能を与えられました。アダムは神から、犠牲の律法という戒めを受けました。アダムとエバはこれらの教えを受け入れ、戒めに従い、彼らの子供達も同じくこれに従うように教えました。その子供達の中には、アベルのようにイエス・キリストを救い主として受け入れ、その教えに聞き従う者もいた一方で、カインのようにアダムとエバの教えを拒む子供達もいました。
アダムとエバの教えを拒んだ者は、イエス・キリストを受け入れた子供達から自分たちを隔離し、背教した者もあります。背教とは、私達がイエス・キリストの福音の真理と光から離れる状態を指します。
しかし、神はその子供達を愛しておられるので、神に聞き従わない者達にさえも、イエス・キリストと救いの計画を教えるために、また別の預言者エノクを召されました。 エノクもまた神権を受けました。神が預言者を召される時、預言者に神権を授けられ、背教している人々に福音を教えるよう遣わされます。この神のみ業を回復と呼んでます。エノクは、多くの神の子供達を神の幸福の計画に関する知識の下に集めました。そしてシオンと呼ばれるすべての人が平安で幸福な状態で住める町を建設し、その町はその清さの為に天に上げられました。
継続する背教
エノクの後、世界は再び背教に陥りましたが、神は別の預言者ノアを召され、地上の邪悪な人々を滅ぼした大洪水から助かった人々にイエス・キリストの福音を回復しました。
背教と回復の経過は、繰り返し何千年もの間続きました。神はアブラハム、 イサク、 ヤコブ、エジプトのヨセフ、エライジャ、エリヤと言った神権を持つ預言者たちを召されましたが、前と同じように人々は、これらの預言者と彼らの教えを拒みました。
イエス・キリストがお生まれになった時、世界は再び背教に陥りました。イエスは預言者の一人であると同時に、肉体における神の御子ですから預言者以上に偉大なお方です。イエス・キリストを通して、神は救いの計画の真理を回復されました。イエスはご自分の教会を設立され、罪の代価を払われ、死後、復活されました。
しかし遂に世界はイエスとその使徒達も拒み、世界は背教に陥りました。
そこで神はどうなさったのでしょうか?古代に於いて神の子供達が背教に陥ると、神は常に真実のイエス・キリストの福音を回復するために預言者を召されてきました。
私達の時代に於ける福音の回復
十九世紀の初め、米国ニューヨーク州北部に住んでいたある少年は、多数の教派に分かれたキリスト教会の中、どの教会に加わるべきかと考えあぐねていました。この少年の名前は、ジョセフ・スミスといいました。彼の住んでいた地方にあった多くの教会の牧師は、どの教会でもイエスを受け入れるなら、自分の好む教派に加わりなさい、と言って人々を自分の教会に招きましたが、人々がそれぞれの教派に加わってしまうと、当初牧師達が改宗者に示していた友好的な感情は、ジョセフの目には消え失せてしまったように見えました。そして様々な教会は互いに、聖書の意味や人が救われる方法について言い争う日々が続くという始末でした。
ジョセフはそんな状態を見て、余りにも途方に暮れてしまい、聖書は本当は何と教えているのだろうと神のみ言葉である聖書に答えを求めました。ある日、ジョセフは新約聖書のヤコブ書1章5節を読みました。その聖句は、誰であってももし知恵に欠けたものがあるならば、神に問え、そうするなら神は知恵を授けてくださるであろうと教えていました。もし知恵に欠けた者があるとするなら、それは正しく自分のことだと思い、神に直接どの教会に加わればよいかを尋ねることに決めました。
1820年の早春の朝、当時14歳だったジョセフは、森に入って行き、ひざまずいて真心から神に祈りました。彼が祈っていると、サタン(悪魔)が彼を破滅させようとしていることを感じました。ジョセフは物言うこともできず、まさに滅ぼされてしまうという恐怖に全身包まれました。そしてジョセフがこれ以上抵抗できなくなり、サタンの力に身を任せようとした瞬間、ジョセフは太陽の光にも増して輝く光の柱を見ました。やがてその光は彼の真上に降りてきました。そして空中のその光の中に二人のお方が立っておらるのを見ました。その内の一人のお方がジョセフの名を呼び、もう一人のお方を指して、「これは私の愛する子である。彼に聞きなさい。」と言われました。
ジョセフの祈りに応えて、父なる神とイエス・キリストがジョセフに現れたのです。
またイエス・キリストは、ジョセフに地上にあるどの教会も、イエス・キリストの完全な福音を持っていないと告げられ、ジョセフを通してイエス・キリストの完全な福音を持つ教会を再び、この地上にお建てになると言われました。
こうしてジョセフは預言者になるように召されたのです。後に彼は古代アメリカ大陸に住んでいた預言者によって書かれた版にある聖なる記録を モルモン書として翻訳することになりました。またジョセフは、バプテスマのヨハネ、ペテロ、ヤコブ、ヨハネといった天使の訪れを受け、神の力と権能である神権を授けられました。こうして預言者として、ジョセフはイエス・キリストと救いの計画を世に教えました。こうして再び古代にイエス・キリストご自身が設立されたと同じ教会、この末の日におけるキリストの教会として末日聖徒イエス・キリスト教会が回復されました。
神がジョセフ・スミスを通してなさったことは、いずれの時にも神の子供達が背教に陥った時になさることと同じ事をなさったのです。神は預言者を通して、イエス・キリストの福音と救いの計画を回復されたのです。
