バプテスマ

出典: MormonWiki

モルモニズムは、新約聖書の教えによるバプテスマに従っています。イエス・キリストが地上に住んでおられた時、救いにはバプテスマが必須であることを教えられました。イエスは、ユダヤ人の指導者ニコデモに、「よくよくあなたに言っておく。だれでも新しく生れなければ、神の国を見ることはできない。」(ヨハネによる福音書3:1-5参照)と言われました。

モルモン書もまたバプテスマの重要性について教えています。モルモン書には、イエスが復活なさった後、ニーファイ人を訪れられた出来事が書かれています。その時、イエスは人々に信仰悔い改め、バプテスマ及び聖霊の賜物の必要性について教えられました(福音の第一原則を参照)。そしてイエスは十二人の弟子たちに、イエスの名によってバプテスマを執行する権能を授けられました(ニーファイ第三書11:18-41参照)。モルモン書は、適切なバプテスマがどのように執行されるかを理解するために重要な情報源の一つです(バプテスマの祈りについてはニーファイ第三書11:23-28とモロナイ書6:1-4を参照)。

末日聖徒イエス・キリスト教会信仰箇条第四条は、罪の赦しのために水に沈めるバプテスマは、「福音の第一原則と儀式」の一つであることを述べています。末日聖徒は、他のキリスト教徒と同様に、バプテスマは教会に加入したいすべての人々にとって必須の段階であり、儀式であると信じています。

適切なバプテスマは、ある準備段階、すなわち、信仰と悔い改めの結果として行わなければなりません。またバプテスマは聖霊の賜物を授与するために、いわゆる「火によるバプテスマ」、または(正当な神権の権威を持つ神権者による)按手がこれに続きます。末日聖徒イエス・キリスト教会の十二使徒の一人、ボイド・K・パッカー長老は、次のように述べました。:「別の聖句の一部には,それが実現する条件として「あなたがたがキリストを信じて,わたしたちの救い主の模範に従って,救い主がわたしたちに命じられたとおりにまず水でバプテスマを受け,次に火と聖霊によってバプテスマを受けるならば」と記されています(モルモン7:10)。繰り返しになりますが,バプテスマは,水によるバプテスマと,火すなわち聖霊によるバプテスマという,二つの部分から成っているのです。この二つを切り離せば,預言者ジョセフ・スミスが言ったように,バプテスマの半分でしかなくなります」(ボイド・K・パッカー、「聖霊の賜物」、リアホナ誌2006年8月号、18-24)

バプテスマでは、人生の最後まで神の戒めを守り、キリストの証し人となる約束が求められます。人々が適切なバプテスマを受ける時、その人が犯した罪の赦しを受け、もし最後まで堪え忍ぶならば、日の栄えの王国(日、月、星の栄えの王国を参照)に入る権利と永遠の生命を得ることができます(マルコによる福音書16:15-16、ニーファイ第二書31:13-21参照)。

バプテスマは私達の父なる神の救いの計画の必須の部分です。神は実際に私達がイエス・キリストを信じ、愛していること、またイエスの戒めに従順であることによってイエスに従っていることを示すために、水に沈めるバプテスマを受けるよう戒められました。

末日聖徒イエス・キリスト教会では、八歳に達した子供と善悪をわきまえることのできるすべての人々は、バプテスマを受けなければならないと教えています。八歳以下の子供達、或いは精神的に薄弱のため善悪をわきまえることのできない人々は、神の王国に既に救われているためにこの儀式を受ける必要はありません。つまりこれらの子供や人々はイエス・キリストの贖罪によって救われているのです。

末日聖徒イエス・キリスト教会のバプテスマは、儀式を受ける人を完全に水中に沈めてから、水面に上がることによって行われます。バプテスマは適切な権威を持った神権者によってのみ執行されます。その例として、バプテスマのヨハネは、イエスとその他の彼の生きていた時代の人々にバプテスマを施すために必要な神権の権威を持っていました。この儀式をお子なるには、まず親権者が右の手を挙げ、定められたバプテスマの祈りを暗唱してから、儀式を受ける人を完全に水中に沈めます(ニーファイ第三書11:23-26参照)。

バプテスマはまた、象徴的な儀式でもあります。それはバプテスマを望み教会員となりたい人が、イエス・キリストに従う者となること、救い主の名をその身に引き受けること、神の証し人となり、その戒めを守ることを約束することによって交わされる誓約を象徴しています。また、バプテスマを受ける人は、終わりまで神と神の僕に従順であることを受け入れます。これに対して主イエスは、イエスの御霊をその人に注ぎ、犯した罪から贖ってくださり、永遠の生命を与える約束をされます(モーサヤ書18:7-10参照)。

バプテスマに関わる象徴は、儀式を受ける人と参加している人々に、その儀式の意味を深く考える機会を与えます。さらに詳しく説明すると、バプテスマの儀式は水に埋葬されることを象徴し、その後水から上がってくることは、バプテスマを受ける人とすべての人々がイエス・キリストの復活に信仰を持っていることを象徴しています。さらにキリストにおいて新しい生命の誕生、すなわち神の戒めに従うことを中心とした生活に生まれ出ることを示しているのです。

他の教会で施されたバプテスマの認可について

末日聖徒イエス・キリスト教会は、他の教会で執行されたバプテスマを認めていません。これは次の二つの理由からです。(1)(前述した通り)バプテスマに必要な正当な神権の権威が強調されているため、(2)キリストと交わす誓約に入る象徴であると同時に、末日聖徒イエス・キリスト教会の会員として正式に教会に加入する儀式であるため。

他の教会や教派の聖職者以外によって執行されたバプテスマを正式に認可し許容する多くの教会があり、これらの教会の中には末日聖徒イエス・キリスト教会のバプテスマを受け入れるものもあります。例えば英国国教会(聖公会)は末日聖徒のバプテスマを容認しますが、これに対してローマカトリック教会ではこれを認めていません。