ゴードン・B・ヒンクレー

出典: MormonWiki

Gordon B. Hinckley at age 78
Gordon B. Hinckley at age 78

ゴードン・B・ヒンクレー末日聖徒イエス・キリスト教会(俗称モルモン教会)の第15代大管長、末日聖徒の預言者として一般に知られていました。ヒンクレー大管長は、 1995年3月12日から 2008年1月27日に死去するまでの間、教会大管長職に在職。 1958年以来、教会中央幹部となり、末日聖徒イエス・キリスト教会の大管長在任中は、世界各国を幅広く訪問し、多数のジャーナリスト、政府高官、地元指導者、及び各国首脳と会見しました。享年97歳という年齢は、教会の大管長としては最高齢でした。さらに詳しい情報に関しては、教会公式ウェブサイトのニュースルームの報道記事Beloved Church President Gordon B. Hinckley dies at 97及び関連記事をご覧下さい。

目次

生涯

ゴードン・B・ヒンクレーは、ブライアント・S及びエイダ・ビトナー・ヒンクレーの息子として1910年6月23日に米国ユタ州ソルトレークシティーに出生しました。ヒンクレー大管長はユタ大学でジャーナリズムの学士号を修めました。英国に専任宣教師として伝道し、伝道後、末日聖徒イエス・キリスト教会の広報部に勤務。1937年にマージョリー・ペイと結婚し、2004年にヒンクレー夫人が死去するまで67年間共に人生を歩みました。ヒンクレー大管長は、 2008年1月27日午後7時に老齢の為、家族に見守られながら、自宅で息を引き取りました。

教会への奉仕

ゴードン・B・ヒンクレーは1958年以来、末日聖徒イエス・キリスト教会の中央幹部として奉仕し続けました。1995年に死去したハワード・W・ハンター大管長の後継として大管長に正式に就任した折、報道陣の「何に焦点を当てるのですか?執務の主題は何ですか?」という質問に対して、「前進し続けること。そうです。私達の主題は、先駆者が進めたこの偉大なみ業を進めることです。」(注1)と返答しました。

この言葉どおりヒンクレー大管長は、先輩らの業をさらに進め、下記の他、多数の感銘的な発展を達成しました。


  • 教会の会員数が、就任当時の900万人から2007年現在、飛躍的な1300万人に増加し米国で最も成長の目覚しい教会となる。(注2)
  • 2006年現在、世界中に分布するモルモンの神殿の数は、27件から124件[1]に発展し、これに加え建築予定または現在建築中の神殿が12件進行中。その発展理由は簡単だとヒンクレー大管長は次のように指摘。「神聖で重要な神殿の業を促されなければなりません。そしてこの業が実現するには、人々が遠くにある神殿に足を運ぶよりも、神殿を人々の住んでいる所に建設することが肝要です…これらの神殿は人々の中で活用され、神殿を利用する人々はその生活の中に調和の祝福を見出すでしょう。さらに人々は主に近づき、主は人々に近づかれます。」(注3)現在、南極大陸を除くすべての大陸に神殿が建築される。[2]
  • 1995年 家族:世界への宣言を通して、教会の信条と家族の重要性と役割に関する姿勢が発表され、教会の公式宣言として読み上げる。
  • 2000年 「生けるキリスト---使徒たちの証」[3]で、イエス・キリストの神の御子であり、またキリストの人類の救い主としての役割を宣言し証する公式宣言を発表。
  • 2001年  ヒンクレー大管長は「永代教育基金[ http://www.lds.org/pef]の設立を発表。同基金は、発展途上国の学生に向けた教育費用貸付金で、貸付金を利用して教育を終了した学生が基金を返済することを前提にしており、同基金はすべて寄付でまかなわれている。(注4)
  • 教会の人道支援部門[4]が、大規模な躍進を遂る。1994年、ヒンクレー大管長は、「昨年、現金と物品合わせて9800万ドルが支給されました。」(注5)と発表。また2004年には米国ブッシュ大統領が、ヒンクレー大管長と教会の人道支援の努力に対して、米国大統領が民間人に授与する最高勲章のメダル・オブ・フリーダム(自由の勲章)を贈呈。ソルトレーク・トリビューン紙は、「ホワイトハウスは、末日聖徒イエス・キリスト教会のヒンクレー大管長は1995年以来、何百万人という人々にインスピレーションを与え続け、人道支援、救援物資と資金、及び世界中の教育資金の向上に尽力するよう導いた。」と報道。(注6)
  • ヒンクレー大管長は、南極を除くすべての大陸にある多数の国々に幅広く足を運び、教会員や各国高官を訪問。

さらにモルモンの預言者であるヒンクレー大管長は道徳的価値観の強化を勧告しました。特に米国を大国に仕上げた価値基準が現代では低下し始めたことを指摘し、次のような事柄をを強調しました。男女間の結婚、堕胎や婚前交渉の否定、忠実な結婚生活、麻薬やアルコール飲料やタバコの回避、家族の重要さなどが挙げられます。一方、低下している価値観を修正するにはある事柄を禁止することが最善策なのかどうかというマスコミの問いに答えて、預言者ヒンクレー大管長は、「修正する方法は、教会の設立者ジョセフ・スミスが教えたように、“正しい原則を教えて、自らを管理させる”ことです。それが物事の真髄です。原則を教え、学び、人々に自らを管理させることが最善の方法です。」と述べました。(注7)

ヒンクレー大管長の指導の下に、モルモンの宣教師プログラムは、会員伝道(会員が伝道を率先して実行し、伝道活動を促進する)に焦点を移しました。つまり、会員が自分の友人や隣人に積極的に福音のメッセージを分かち合うことを促したのです。ヒンクレー大管長は、教会員に「より隣人らしく、より親切になり、私達の中にいる信仰を共有しない人々にもっと寛大でやさしくしましょう。他の人々に役に立ち、惜しみなく援助の手を差し伸べ、善良でありましょう。末日聖徒という名に恥じるところのない教会員になりましょう。」と教えました。(注8)

ヒンクレー大管長執筆の書籍とヒンクレー大管長についての著書

  • Be Thou an Example(「模範になりなさい」)
  • Discourses of President Gordon B. Hinckley, Volume 1:1995-1999(「ヒンクレー大管長の講話:第一巻1995-1999年」)
  • Discourses of President Gordon B. Hinckley, Volume 2:2000-2004(「ヒンクレー大管長の講話:第一巻2000-2004年」)
  • Faith: The Essence of True Religion(「信仰:真実の宗教の真髄」)
  • One Bright Shining Hope(「一つのまばゆい希望」)
  • Stand a Little Taller: Counsel and Inspiration for Each Day of the Year(「もう少し胸を張って:忠告とインスピレーション一日一語」)
  • Standing for Something: 10 Neglected Virtues That Will Heal Our Hearts and Homes(「大切な何かのために戦う:心と家庭をいやす10の軽視されている道徳的価値観」)
  • Teachings of Gordon B. Hinckley(「ゴードン・B・ヒンクレーの教え」)
  • Truth Restored(「回復された真理」)
  • Way to Be! 9 Ways to Be Happy and Make Something of Your Life[]http://www.amazon.com/gp/reader/0743238303/ref=sib_dp_pt/002-8239809-7640033#reader-link(幸せになり人生を実現する9つの方法!)
  • Go Forward with Faith: The Biography of President Gordon B. Hinckley by Sheri L. Dew(シェリー・デュー著作:「信仰を持って進め:ゴードン・B・ヒンクレー大管長の伝記」)

その他多数の説教は、教会公式ウェブサイトの関係記事[5]を参照ください。

ゴードン・B・ヒンクレー大管長の言葉

  • 「私達がもう少し胸を張り、視線を上げ、末日聖徒イエス・キリスト教会の持つ大いなる福千年の使命をより深く理解し会得するために、私達の心を広げる時が到来しました。この時節は強くなる時です。私達の使命の意味と雄大さと重要性を深く知って、躊躇せずに前進する時です。どのような結果を招こうとも、正しいことを行う時です。戒めに従順であるべき時です。悲嘆に暮れ、暗闇と苦痛の中でさまよっている人々に親切と愛情を以って手を差し伸べる時節です。あらゆる関係においてお互いに思いやりを示し、善良、寛大で礼儀正しく振舞う時です。換言すれば、よりキリストのようになることです。」(「これこそ主のみ業」("This Is the Work of the Master," エンサイン第165回大会報告1995年5月号)
  • 「この教会はその大管長のものではありません。教会の頭は主イエス・キリストであり、そのみ名を私達一人一人が引き受けています。私達は皆一緒に偉大な事業に参加しているのです。私達は父なる神のみ業と栄光の働き手としてこの地上におり…あなたの義務は、私の負っている義務と何ら変わる事のない真剣なものです。この教会の中で小さな召しや小さな結果などというものは一切ありません。」(「これこそ主のみ業」"This Is the Work of the Master," エンサイン第165回大会報告1995年5月号)
  • 「私はあらゆる所に住んでいる教会員の方々に、私の持つすべての説得力を以って、神殿推薦状を持つにふさわしく生活し、推薦状を得てそれを価値ある財産と見做し、主の宮居に行くさらに大きな努力を払い、そこで得られるみたまと祝福を味わうよう勧告します。裏表のない正直さと信仰の精神をもって神殿に足を運ぶすべての人々が、主の宮居から帰って行くことを見て満足を覚えます。私達のあらゆる生活面で不断の向上をすることが必要です。神聖な神の宮居の中で時折世の中の騒音や騒ぎを離れ、その神聖で平安な環境の中で、神のみたまを感じることが必要です。」("Of Missions, Temples, and Stewardship," エンサイン, 1995年11月号 )
  • 「感謝しなさい。賢くありなさい。清潔でありなさい。真実でありなさい。謙遜でありなさい。祈りを以って信心深くありなさい。」
“A Prophet’s Counsel and Prayer for Youth,” ニューエラ, 2001年1月号
  • 「皆さん、もう少し胸を張って、もう少し高く向上し、もう少し良くなりましょう。そのために格別な努力を払いなさい。そうするともっと幸せになります。」
“The Quest for Excellence,” エンサイン, 1999年9月号
  • 「誰でも絵に描いたような至福が現実だと想像する人は、騙されたと言ってわめきまわることに無駄な時間を過ごすことになるでしょう。事実は、ほとんどの場合(ゴルフ)のパットはホールに入らず、ビーフは硬く、子供たちは他の人と同じように成長するものです。最もうまくいっている結婚には、夫婦互いに最高の忍耐が要り、ほとんどの仕事は大抵の場合、興奮するほど面白いというよりも単調なものです。人生は昔の機関車が走っていた時と同じように…遅れもし、脱線もし、煙、ほこり、石炭の燃え殻を吐き出し、がたがたと揺れながら、美しい景色は点在するだけで、スピードの速さのスリル感はほんのたまにしかないということに似ています。そんな現実の中で幸せを手にする秘訣とは、イエス・キリストが人生という機関車に私達を乗せてくださっていることに感謝することなのです。」(1973年9月25日、ブリガム・ヤング大学でディボーショナルでの説教[6]、説教当時は十二使徒定員会会員だった。 )


Mormon Should Mean "More Good"」, エンサイン、1990年11月号61参照(ヒンクレー大管長による大会説教)

注(英文)

  1. Jeffrey R. Holland, “President Gordon B. Hinckley: Stalwart and Brave He Stands,” Ensign, June 1995, 2–3
  2. LDS Newsroom, "One Million Missionaries, Thirteen Million Members," June 25, 2007.
  3. Gordon B. Hinckley, “Rejoice in This Great Era of Temple Building,” Ensign, Nov. 1985, 53
  4. Gordon B. Hinckley: Wikipedia
  5. Gordon B. Hinckley, “I Was an Hungred, and Ye Gave Me Meat,” Ensign, May 2004, 58.
  6. Gehrke, Robert. Hinckley to receive Medal of Freedom at the White House June 23, 2004. Salt Lake Tribune.
  7. Ransom, David, COMPASS INTERVIEW WITH PRESIDENT GORDON B. HINCKLEY Aired: November 09, 1997 Australian Broadcasting Corporation
  8. Gordon B. Hinckley, “Inspirational Thoughts,” Ensign, June 2004, 3.

外部リンク

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