エノクの町

出典: MormonWiki

エノクはアダムから数えて7代目の族長でカイナンで生まれました。ヤレドを父とし、メトセラの父でした(創世記5:18;ルカ3:37)。諸伝説はエノクの力と権威について言及していますが、エノクとその町に関する最も信頼できる資料は、ジョセフ・スミスが翻訳した高価な真珠の中に収められている「モーセの書」に書かれています。

アダムがエノクをメルキゼデク神権に聖任しました。エノクは、当時の邪悪な人々に悔い改めを宣べ伝えるために神から預言者として召されました。

「そして、彼は天から声が告げられるのを聞いた。“わたしの子エノクよ、この民に預言し、彼らに言いなさい。”悔い改めなさい。主は次のように言われるからです。”『わたしはこの民のことを怒っており、わたしの激しい怒りは彼らにむかって燃えている。彼らの心はかたくなになり、その耳は聞こえにくく、その目は遠くを見ることができない。
わたしが彼らを造った日以来、多くの世代にわたって、彼らは迷い、わたしを否定し、闇の中で自分の知恵を求め、彼らの忌まわしい行いの中で殺人を企て、わたしが彼らの先祖アダムに与えた戒めを守ってこなかった。
それゆえ、彼らは偽りの誓いを立て、その誓いによって自ら死を招いてきた。彼らが悔い改めなければ、わたしは彼らのために地獄を用意している。
これは、わたしが世の初めに、わたし自身の口から、しかも世の初めから送り出してきた定めである。そして、それが将来世の中に送り出されるように、あなたの先祖であるわたしの僕たちの口をとおして、わたしはそれを地の果てまで布告してきたのである』と。
エノクはこれらの御言葉を聞いたとき、主の前で地に伏し、主の前に語って言った。“わたしがあなたの目にかなったのはなぜでしょうか。わたしは若者にすぎず、すべての人はわたしを憎みます。わたしは口の重いものだからですどうしてわたしはあなたの僕なのでしょうか”
主はエノクに言われた。“行って、わたしがあなたに命じたように行ないなさい。そうすれば、あなたを刺し貫く者はだれもいないであろう。あなたの口を開きなさい。そうすれば、それは満たされるであろう。わたしはあなたに語る力を与えよう。すべての肉なるものはわたしの手の内にあるからである。そして、わたしは自分がよいと思うままに行なおう。
この民に、“あなたがたは今日、あなたがたを造られた主なる神に仕えることを選びなさい。”と言いなさい。」(「高価な真珠」モーセの書6:27-33).

主はエノクに、彼の目に泥を塗り洗うように命じました。エノクが命じられた通りにすると、彼は偉大な示現を見ることができました。

「そして、彼は神が造られた霊を見た。彼はまた肉体の目に見えないものも見た。それ以来、“主はその民のために、一人の聖見者を立てられた”という言葉がその地に広まった」 (モーセ書6:36).

エノクは、預言者の召しを果たす間、多くの示現を見ました。このことから彼は示現を見る者、すなわち聖見者として知られています。

エノクは伝道の結果として、福音を受け入れそれに従って生活する義しい人々が住んでいるシオン(心の清い者)と呼ばれる町を建設しました。彼らは奉献の律法を守って生活し、その結果、「主はその民をシオンと呼ばれた。彼らが心を一つにし、思いを一つにし、義のうちに住んだからである。そして、彼らの中に貧しい者はいなかった。」(モーセ書7:18)エノクの民は、この星の栄えの王国に標準にある死すべき状態のこの世で、日の栄えの王国の律法に従って生活し、思いも心も行いも完全に一致していました。末日の啓示の中には、エノクは、「主にまみえ、主とともに歩み、絶えず主の前にあった。」(教義と聖約107:49)と書かれています。主は、エノクの町に住まれ、エノクの民を教えられました。モーセ書にはその町で神権の力の顕在が記録されています。:

「エノクの信仰は非常に深かったので、彼は神の民を導いたが、敵が彼らと戦おうとして攻めてきた。そこで、彼が主の言葉を語ると、まことに彼の命に従って、地は揺れ動き、山々は逃げ去った。水の流れる川はその流れを変え、ライオンのほえる声が荒れ野から聞こえた。そして、すべての民族が大いに恐れた。それほどエノクの言葉は力強く、また、それほど神が彼に与えられた言葉の力は大いなるものであった。
主への畏れがすべての民族にあった。それほど主の民のうえにある主の栄光は大いなるものであった。主はその地を祝福され、彼らは山々の上と高い所で祝福されて、まことに栄えた。
主はその民をシオンと呼ばれた。彼らが心を一つにし、思いを一つにし、義のうちに住んだからである。そして、彼らの中に貧しい者はいなかた。
エノクは、義をもって神の民に教えを説き続けた。そして、その生涯に、彼は一つの町を建て、それは聖なる都、すなわちシオンと呼ばれた。」(モーセ書7:13, 17-19).


エノクの町
エノクの町

エノクとシオンの民は、あまりにも義しい民になったので365年後に、主は彼らの身を変え、シオンの町を天に取り上げられました(モーセ7:69)。それはエノクが、430歳の時でした。こうして、エノクの町は、月の栄えの状態を達成しました。

「そこでメトセラは自分の子孫kら(ノアを通して)地のすべての王国がでると預言し、栄光を自分のものとした。
地にひどい飢饉が起こった。主はひどいのろいをもって地をのろわれ、地に住む多くの者が死んだ。」(モーセ8:3-4)。メトセラは、ノアの父でした。

「エノクの町」は、イエス・キリストの再臨の後、福千年の前に地球に戻ってきて、新エルサレムとなります。新エルサレムは、現在のミズーリ州ジャクソン郡に建設されると預言されています。

「また、わたしは天から義を下そう。また、地から真理を出して、わたしの独り子と、死者の中からの独り子の復活と、またすべての人の復活について証しよう。そして、わたしは義と真理が洪水のごとくに地を満たすようにし、わたしが備える場所、すなわち聖なる都に地の四方からわたしの選民を集めよう。それは、わたしの民がその腰に帯を締め、わたしの来臨の時を待ち望めるようにするためである。わたしの幕屋はそこにあり、そこにはシオン、すなわち新エルサレムと呼ばれるであろう。
また、主はエノクに言われた。“そのとき、あなたとあなたの町のすべての者はそこで彼らに会い、わたしたちは彼らを懐に迎え入れ、彼らはわたしたちを見るであろう。そして、わたしたちは彼らの首を抱き、彼らはわたしたちの首を抱いて、わたしたちは互いに口づけするであろう。
わたしの住まいはそこにある。それは、わたしが造ったすべての創造物の中から出てくるシオンである。そして、千年の間、地は安息を得るであろう。”」(モーセ書7:62-64).